最近、コンサートや舞台に行くとファンからお花が贈られていることがよくあります。
ファンの間でお花企画を行う際の手順をまとめました。(2020.05.22更新)
- はじめに
- 1. お花を贈ってもよいか確認する
- 2. 参加者を募集する
- 3. 注文するお花の種類を決める
- 4. 注文するお花屋さんを決める
- 5. お花のデザインを決める
- 6.お花を注文する
- 7.参加者からお金を回収する
- 8. お花企画参加者に御礼&写真を送る(公演日当日)
- まとめ
はじめに
公演のお花企画は、余裕をもって公演日の2か月~1か月前から始めましょう。
スタンド花を贈るのが一般的ですが、小さな劇場の場合は楽屋花(かごのお花)を受付に置いてもらうことも可能です。
楽屋花は5000円からでも出すことができるので、予算に応じて決めましょう!
1. お花を贈ってもよいか確認する
会場に確認
「公演祝いのお花を贈りたい!」と思った場合は、まず会場にお花を贈ってもよいか確認しましょう。
会場に電話もしくはメールして、以下の点を伝えます。
- スタンド花(もしくは楽屋花)をファン有志で送りたいということ
- お花を贈りたい公演日時・公演名
お花を贈ってもOKな場合は、以下も追加で確認します。
- 搬入・搬出場所
- 搬入・搬出時間
※この段階で「置く場所が狭いので」と断られる場合や、会場によってファンからのお花は受け取らない方針のところもあるので留意しましょう。
稀に許可をもらっていたのに実際に会場に届くと断られてしまった…という場合があるようなので、担当者の名前を控えておくと安心です。
主催者に確認
会場から許可をもらったら、同じ要領で公演の主催者にも確認します。
- スタンド花(もしくは楽屋花)をファン有志で送りたいという旨
- お花を贈りたい公演日時・公演名
- 会場からの許可は取得済
- (OKな場合) 搬入・搬出時間
2. 参加者を募集する
お花を贈ることのOKをもらったら、いよいよお花企画の参加者を募集します。
あなたの普段の人脈によってどれだけ参加者が集まるかは変わります。
参加者の募集方法
昨今は出演者本人がエゴサーチしていることも多いので、なるべく本人にバレずに参加者を募集する方法を以下に記載します。
- 完全に仲間内でやる
普段から交流のある趣味仲間と一緒に出す方法。
4人以上いれば楽屋花を、10人程度いればスタンド花を出すことができると思います。
メリット: 普段から交流があるので、バックレの心配がなく安心して金銭のやり取りできる
デメリット: よっぽど人脈が多くない限り参加者が少なくなるので、大規模なお花は出せない or1人辺りの負担が大きくなってしまう - SNSアカウントで募集
Twitterなどでファンと繋がりがある場合は、ファンアカウントで募集を呼び掛けてもよいと思います。
本人にバレないようにするには、鍵アカウントにしてフォロワー内のみに告知するのが安心です。
鍵なしで募集する場合、拡散されたくない場合は「拡散不要」と書くのがよいと思います。
メリット: フォロワーから参加者を募れるので、より多くの人からの参加を期待できる
デメリット: 鍵なしの場合は本人にバレる可能性がある(バレてもいいorバレにくいジャンルなら問題ない) - 新しいSNSアカウントを作って、ファンをフォローして反応を見る
「2/3お花企画」などのアカウント名にして、固定ツイートなどに企画趣旨を説明する画像を置く方式。プロフィール欄に主催者の本アカウントを記載しておくと安心。
メリット: ファンの人に直接働きかけるので、参加者をより多く募れる
デメリット: フォローに気付かれず、反応が少なくなる可能性がある - infoアカウントやファンサイトのTLで募集
あなたがファンサイトや情報アカウントを運営している場合は、閲覧者に対してお花企画を呼びかけるのもいいかもしれません。
メリット: ファンが確実に見るので参加者がたくさん集まる
デメリット: 本人にバレる可能性が上がる - infoアカウントにてファンに個別にDMして募集
あなたが情報アカウントを運営している場合は、フォロワーに対して個別にDMを送ることも可能です。
メリット: 直接お願いするので、参加者が増えやすい
デメリット: 1人1人にDMを送るのが手間なため、フォロワー人数が多い場合はオススメできない
募集時に明記すること
- 参加にかかる費用
集めるお金は1口1000円、学生の場合は500円などが一般的かと思います。 - 集金方法
基本は手渡しで集金します。広く集める場合は振込も可能ですが、参加人数が減る可能性があります。
参加者一覧を作成し、料金の受領有無などを確認できるようにしましょう。
3. 注文するお花の種類を決める
参加者が確定すると、お花に使える予算が決まります。
予算に応じて贈るお花の種類を決めましょう。
- 楽屋花
机やイスに置くタイプのお花です。
楽屋花と呼ばれていますが、受付に飾ってもらうことも可能です。
メリット: 安い、出演者が持ち帰ることが可能
デメリット: サイズが小さい、やや地味 -
フラワースタンド
公演祝いの一般的なタイプ。
お店指定の商品の場合は15,000円(税別)~。
オーダーメイドのデザインで作ってもらう場合は30,000円〜が相場です。
メリット: スタンダード、華やかな感じになる
デメリット: フツーになる -
バルーンスタンド
お花ではなくバルーンスタンドを贈ることもできます。
料金の相場は普通のスタンド花と変わりません。
メリット: バルーンスタンドを贈る人は少ないので、目立つ
デメリット: ポップすぎる、しぼむ恐れがある - フラワーボックス
変わり種として、フラワーボックスを贈るのもいいかもしれません。
ニコライバーグマンでは縦23cm*横23cm*高さ9cmのボックスを¥11,340で贈ることができます。ブライト ビューティー - Nicolai Bergmann
メリット:コンパクトでスタイリッシュなイメージになる
デメリット:サイズの割に予算が高くつく
4. 注文するお花屋さんを決める
インターネットで楽屋花・スタンド花を専門としているお花屋さんを探しましょう。
近所のお花屋さんでも請け負っている場合がありますが、送料や技術料が別途かかる場合が多いため、専門のお花屋さんに頼むのが安心です。
お店を選ぶポイント
- 予算内でイメージに合うものが作れるか
商品一覧、オーダーメイドの過去実績、インスタグラムなどを見て決める - 会場の住所が配達圏内になっているか
お花屋さんが納入してくれる場合と、ヤマト運輸など外部の配達サービスを使う場合がある。基本的にはお花屋さんに配達してもらうのが安心。 - 送料無料になるか(※価格や会場の場所によって送料無料になる場合がある)
送料が2000円程度かかるので、無料になるお花屋さんを選ぶとよいです。
オススメのお花屋さん
- アールフラワー(板橋)
楽屋花のオーダーメイドを5000円から頼むことができます。
5000円から都内送料無料になること、LINE@でお花のイメージについて気軽に相談できるのがよいです。小さな楽屋花から豪華なスタンド花まで、幅広く扱っています。 - https://www.instagram.com/p/B8jX1wpHyKc/?igshid=5v7crw2uvkg3
- Jepung(目黒)
スタンド花の老舗です。
様々なアレンジに対応してもらえること、都内の会場に送料無料で送付することができるのがオススメポイントです。
5. お花のデザインを決める
色や商品を指定してお花屋さんにおまかせすることもできますが、せっかくならオーダーメイドにすると楽しいと思います。
デザインのポイント
- 公演タイトルに由来するものにする
- 公演ポスターなどのデザイン・色に合わせる
- 出演者が好きな色や小物、ロゴ、イメージなどを入れる
簡単でよいので、イラストや似ている写真などを送るとお花屋さんとイメージを共有しやすいです。(以下は私が実際に送った写真です)
6.お花を注文する
お花屋さんとデザインが決まったら、いよいよ注文して入金しましょう。
入金は主催者が自腹で前払します。
注文前に参加者からお金を回収するのは金銭トラブルの元になるため、そこは主催者として腹をくくりましょう。
お花屋さんに伝える事
- お花を届けたい公演の日時
- 公演のタイトル
- 贈る相手の名前
- 立札の形式(文言、カードの大きさ)
「ファンより」「ファン一同」「ファン有志」「ファン有志一同」などなど。
個人的には「ファン有志一同」が事実を表していていいと思います。※本当にごくごく稀に「ファン一同」からは受け取られず個人名だとOKということがあるようなので、事前に評判を確認しましょう。
- お花の種類(スタンド一段・スタンド2段・バルーンつけるかどうか等)
- 装飾品のありなし
- 予算
- 希望の搬入・搬出時間、搬入・搬出場所
- お花の写真を撮ってメールで送ってもらえるか確認する
(サービスでやってくれるお店もあります)
生花なので実際に作られるのは直前ですが、納期に2週間は見ておくと安心です。
注文が完了したら、レシートの画像を参加者に送付して、お花企画が無事に進行していることを伝えます。
7.参加者からお金を回収する
小規模な場合は公演日当日に手渡しでも大丈夫ですし、当日にバタバタしたくない場合は事前に集めてもよいです。
二重集金や集金漏れが発生しないよう、しっかり参加者一覧でチェックしましょう。
8. お花企画参加者に御礼&写真を送る(公演日当日)
いよいよ公演当日です!
遠方で来れない、当日行けなくなった…という方のために、写真を撮っておきましょう。
お礼とともに写真を送ると、参加者の方に喜ばれると思います。
まとめ
お花企画は調べることも多く大変です。
金銭を扱いますので、しっかり参加者とコミュニケーションを取らないと思わぬトラブルにもなりえます。
でも、公演当日にファンからのお花が並んでいるのはやっぱり嬉しいものです。
最近は出演者がお花と一緒に写真を撮ってくれることも多く、特別な思い出となります。
皆さんが素敵なお花を贈れることを祈っております!